オセロ講座(3)基本戦術編








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【flash内文章】
オセロは、終局のときに自分の色の石が多いほうが勝ちというゲームなので、二度とひっくり返すことができない石を増やすことがとても重要です。そのような石を、「確定石」といいます。隅(薄いマス)に自分の石を打てると、その石そのものが確定石になります。すると、そのとなりの石もそのまたとなりの石も…と、周りの石をも確定石にすることができるため、とても有利になります。逆に、隅を取られてしまうと不利になります。隅の周りのマスに石を打つと、隅を取られてしまいます。そのため、隅の周りに石を打つのは、とても危険なことだと言えます。しかし、隅の周りに打たないように意識していても、このような状態になってしまうと、黒にはどうしようもありません。打てるところが、薄くなっている3マス(すべて隅の周り)だけだからです。それに比べて、同じ状態でも、白には打てるマスがたくさんあります。打てるマスが多いと自由に打てますが、少ないと打ちたいように打てない状態になってしまうのです。では、自分の打てるマスを多く、相手の打てるマスを少なくするには、どうしたらいいのでしょうか?それには、囲む・囲まれるということが、深く関係してきます。このとき、白が打てるのは1マス(薄いマス)で、黒が打てるのも1マス(濃いマス)です。このときは、白が打てるのは2マスで、黒が打てるのも2マスです。このときは、白3マス、黒3マスです。と、いうふうに、白4マス、黒4マス。白5マス、黒3マス。白6マス、黒2マス。白7マス、黒1マス。白8マス、黒0マス。と、変化していきます。つまり、囲まれれば囲まれるほど、打てるマスは増え、囲めば囲むほど、打てるマスは減るのです。囲まれるように・囲まないように、常に意識して打つことで、有利に戦いを進めることができます。囲まれるため・囲まないためには、自色の石を増やしすぎないことが重要です。自色の石が多いと、どうしても囲むことになってしまいますし、逆に、少ないと自然に囲まれることになります。そのため、序盤や中盤ではなるべく少なく、特に序盤では、できれば1石だけひっくり返すように打つことが大切です。ただし、少なくしすぎて全部取られてしまわないように気をつけてください。一石返しを基本として序盤・中盤は打つのですが、さらによい一手を打つためのテクニックとして知っておいてほしいのが「中割り」と「引っぱり」です。まずは、「中割り」について説明します。このような状態のとき、1石だけひっくり返す手がいくつかありますが、その中でもe5が中割りという良い一手です。中割りとは、文字通り中を割る手のことで、ここに打つと、相手が打てるマスを増やさずに・自分の打てるマスを減らさずに済むのでとても良いです。(1回戻って見比べるとよく分かると思います)厳密には、打つマス以外の周りのマスが全て埋まっている石だけをひっくり返す手のことをいいます。また、空いているマスがあっても、そこに相手がすぐには打てない場合は、中割りといえます。次は、「引っぱり」について説明します。序盤・中盤を有利に進めるためには、囲まれるようにすることの他に、自色の石をまとめることもとても大切です。このようなとき、1石返しができる5マスの中で、1番良いのはe2です。e2に打つと、白が打てるのは5マスになります。c4(左右対称なのでg4も同じ)に打つと、9マスになります。このように、自石をまとめることで、囲まれるのと同じように、相手の打てるマスを少なく保つことができます。ちなみに、囲まれようとして、中割り風にe7に打ったときは、白が打てるのは11マスになります。無理やりに囲まれようとするよりも、まとめたほうがいいという一例です。もうひとつ重要なことは、「壁」を作らないことです。壁とは、同色の石の壁のことで、このような部分のことを言います。壁を作ってしまうと、その奥のゾーンには打てなくなります。相手はいつでも打てるのに、自分は打てないゾーンがあるのは、とても不利な状態です。相手が壁を壊して打ってくれるまで、ずっとその状態が続きます。そのため相手が壁を作ったときは、なるべくその奥のゾーンには打たずに、他のゾーンに打つようにするといいです。相手の打てるマスを増やさないように意識して打つことが大切です。これで、基本戦術編は終了です。次は、良形悪形編に進んでくださいね♪