【flash内文章】
中盤・終盤に深く関わってくるのは、上下左右の一番外側、４列の形です。ここでは、下の１列を例にとって、良い形や悪い形を説明します。まずは簡単に、主な５種類の形を紹介します。内側の４マス全てが同色の石である形を「ブロック」といいます。その色のほうが若干有利な形です。ブロックの内側の１or２マスが他色の形を「爆弾」といいます。どちらが有利とも言えない形です。６マス全てが同色の石である形を「山」といいます。その色のほうが比較的有利な形です。山の左右どちらか１マスが空いている形を「ウイング」といいます。その色のほうが不利な形です。４マス連続同色で、１マス空いて他色１マス、という形を「双方C打ち」といいます。どちらも同じ有利さです。それでは、それぞれを詳しく解説していきます。ブロックは、外側２マスの上のマスによって、有利度が変わってきます。両方自色の場合は、特に有利ではありません。片方だけ他色の場合は、いざというときにb8に打てるので、その分有利です。とはいっても、打った後はウイングになってしまうので、決め所で打たないと、逆に不利になってしまいます。いざというときに打てるということはとても重要ですので、気をつけて打ちましょう。両方他色の場合は、とても有利です。d8とg8に打てるためです。片方に打つと、いったんウイングの形になりますが、もう片方にも打つと山になるので、問題ありません。しかも、このb8やg8は、自分はいつでも打てるのに相手は打てないマスになっています。このようなマスを「余裕手」と呼びます。余裕手があるととても有利なので、２マスも余裕手があるこの形は超良形です。爆弾は、どちらも有利ではありません。終盤になって安全に打てるところが無くなったとき、b8やg8に打つと、隅を取られてしまいます。ですが、相手が打つと隅を取ることができるので、対等な状態なのです。ウイングは、その色が不利な状態です。b7に打たれると、隅に打てるようになりますが、打ったあとにb8に打たれると、逆の隅を取られてしまうことになります。こうなると、お互いに隅を１つずつ取ってはいますが、一番下の列をほとんど相手に取られているので、その分不利なのです。ここで１つ注意なんですが、一番下の列がこの形でも、ウイングにならない場合が２種類あることを覚えておいてください。１種類めは、この状態です。この状態ではb7に打たれても、隅に打つ前にb8に打てば、ウイングにならずに隅を取ることができます。このような理由により、この形は問題ないと言えます。c7が相手の石でないといけない理由は、b8に打つためです。もしc7が自分の石だと、こうなってしまい、b8には打てません。同様の理由で、この状態もダメです。このようになるからです。bの列が全て相手の石でないといけない理由は、b8に打ったときに隅を取られないためです。１つでも自分の石だと、b7に打たれたあと、b8に打つと、b7の石がひっくり返り、隅を取られてしまいます。ただし、この状態や、この状態や、この状態は問題ありません。なぜなら、相手がb7に打ったときに、b列の石はひっくり返って全て相手の色の石になり、b8に打てるようになるからです。もう１種類は、この状態です。b7に打たれたあと、隅に打つと、こうなります。この状態では、相手はb8に打つことができません。相手が他のマスに打ったあとに自分が打てばいいので、この形は問題ありません。c7が相手の石でないといけない理由は、b8に打つためです。先程と同じで、c7が相手の石でも、この状態ではb8に打てないのでダメです。c7が自分の石でも、7の列が全て自分の石でなければ問題ありません。１つでも相手の石なら、相手がb7に打ったとき、c7がひっくり返るからです。bの列が全て自分の石でないといけない理由は、隅に打ったときにb8に打たれないためです。１つでも相手の石だと、b7に打たれたあと隅に打つと、その石があるせいで、b8に打たれてしまいます。つまり、相手がb7に打ったとき、c7が相手の石で、bの列がどちらかの色の石だけであれば、ウイングにならないということです。ただし、b8に打つために、斜めが全て相手の石ではダメです。最後に、双方C打ちの説明です。双方C打ちは、お互いにとって、ウイングの状態です。白黒それぞれ、どうすればいいか説明します。黒の場合はg7に打ち、白が隅を取ると、黒はc8に打つことで、逆の隅と一番下の列のほとんどを取ることができます。白の場合はb7に打ち、次にc8に打つことで、同様になります。注意しなくてはいけないのは、c8に打てるかどうかです。c7の石が黒の場合、黒はc8に打つことができないので、他のマスに打つしかなく、一番下の列は白に取られてしまいます。つまり、自分が黒のときはこの状態はダメです。同じ理由で、この状態などもダメです。逆に、相手がc8に打てない状態のときには、隅をとっても大丈夫ということです。これで、良形悪形編は終了です。次は、理論戦術編に進んでくださいね♪